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2011/07/05

ドータイト使用方法


使用しているドータイトは藤倉化成のFN-101で、アクリルベースのニッケルフィラータイプです。
ギターメーカーなどでもよく使用されているXC-12(カーボンフィラータイプ)よりも抵抗値が低く(約1/10)大変信頼性の高いタイプです。

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注意
・販売中のドータイトはニッケルを含有した塗料です。そのままの状態(液体)では電導性はありませんのでご注意下さい。

・ニッケル粉末が容器内で沈殿しますので、使用前に良く撹拌して下さい。

・ニッケルフィラーの性格上、金属シールドとほぼ同じ性質となりますのでピックアップカバー内側に使用した場合、 ピックアップに金属カバーを付けたのと同じような音質変化がでます。

・かなり濃い状態でも使用できますが、作業が困難な場合はシンナーで薄めて下さい。

・シンナーはセットに含まれる専用シンナーをご使用下さい。
普通のウレタンシンナーの使用も可能ですが、他のシンナーを使用した場合はラッカー塗装には使用できません。

・有機溶剤を含みますので、閉め切った室内等での使用、及び火気は厳禁です。換気を必ず行って下さい。

・衣服に付着したドータイトを除去することは非常に困難です。汚れても良い作業服などの使用をおすすめします。

・その他、一般塗料の使用時の常識(故意に吸引する等)は守るようにして下さい。
 誤った使用方法によるトラブルは一切責任が持てません。

使用のコツ
ニッケルフィラーのドータイトはカーボンフィラーに比べて導電性能が良く、比較的薄く塗っても十分な効果が出ます。
必要に応じて乾燥にドライヤーなどを使用すれば大幅に作業時間を短縮できます。

吸い込みが少い平滑面などであれば、通常1回塗りで十分な効果が出ます。
条件が悪い場合は1時間程度乾燥させてテスターで導通をチェックして下さい。
数センチの間隔で数十Ω程度になっていれば問題有りません。
抵抗値が大きい場合は必要に応じて重ね塗りして下さい。
その後、半日程度放置し完全に乾燥させます。

シールドに必要な導電率は使用状況によって異なりますが、数センチで数十Ω程度であればシールド効果は十分に有ります。
実際にギターを組込んで最終的なチェックを行って下さい。
前記数値内で効果が出ない場合は塗布方法ではなく、塗布した場所に問題が有ると考えられます。
シールドはサーキットを完全に包囲してなければいけません。
また、導電塗料を塗布した面をギターのアースに接続する事も必要です。

どうしても効果が出ない場合は、当社リペアスタッフまでお問合せ下さい。

😎 導電塗料、通称ドータイト(と言うか商品名)に関して、某ネットでも不思議な会話がされていたのでちょこっと説明しておきます。
ドータイトというのは商品名で、導電性ペーストです。
用途によっていろいろなタイプがあり、フィラーに銀や銅、カーボン、ニッケルなど、ベースとなる樹脂にアクリルやフェノール、ポリウレタン、ポリエステルなどが使用されています。
これらを総じてドータイトと表記されています。ドータイトは藤倉化成の商品名です。
あるサイトでドータイトは塗料ではないという表現を見かけましたが、塗料とは呼べないような状態のドータイトもあるし、どう見ても塗料で間違いない状態のドータイトも有るというのが正解です。
特にアクリルやポリウレタンベースのドータイトはその性質もほとんど普通の塗料と変わりはなく、使用方法も一般的な塗料と同じです。

販売している物はアクリルベースのニッケルフィラータイプで、塗装後常温で乾燥し、乾燥後は塗装面が導体になると言うものです。
ギターに使用するにはややオーバースペックなぐらいの性能を持ち、一回塗りでも十分な導通が得られます。

dotite
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