1.お問い合わせ
まずは将監店 Hal-Sonic まで、
お電話かメールにてお問い合わせ下さい。
もちろん、直接店頭に来て頂いても構いません!
TEL:053-411-6000
MAIL:halsonic@sonicsystem.co.jp
レコーディングを予定している一ヶ月前までにご連絡を頂けると、後のスケジュールに余裕を持って進めることが出来ます。
レコーディングしたい曲数、日程、編成など簡単なお話をさせて頂いた後に、打ち合わせの日程を決めます。打ち合わせは可能な限り直接お会いして行います。
2.打ち合わせ
どのようにレコーディングを進めていくのかを綿密に打ち合わせいたします。
<レコーディングについて>
曲数、音楽ジャンル、バンド編成、レコーディング方法、使用機材など、実際レコーディングに際して必要な点です。
<ミックスについて>
レコーディングをする前にミックスの打ち合わせと言ってもピンと来ないかもしれません。
なので、参考になりそうな音源を持ってきていただいたり、単純に好きなアーティスト・バンドについてのお話をさせて下さい。
また、当スタジオでミックスをせずマルチデータをお渡しする場合は、音声ファイルフォーマット(.wavや.aiffなど)、
録音する際のサンプリング周波数、量子化ビット数(44.1kHz,16bitや48kHz,24bitなど)を決めます。
※サンプリング周波数192kHz、量子化ビット数32bit floatまで対応可能です。
<予算・納期について>
ご予算については、打ち合わせの内容に応じてお見積りをいたします(無料)。
また予算が決まっている場合は、その範囲で出来る最良の選択をし、説明を致します。
納期については曲数や作業量にもよりますが、大体7日から14日ほどいただきます。
もちろん、打ち合わせまでは無料です。
「こんなことがしたいんだけど…」という相談だけでも大歓迎です!
3.レコーディング当日までの準備
当日までに最低限ご準備いただきたいものは、
・進行譜(各セクションが何小節ずつあるのか分かり、テンポの記載がある、程度のもので結構です。)
・歌詞カード
以上は必ず準備していただきたいです。その他の細かいところは、打ち合わせの段階でお話させていただきます。
それよりも一番大切なことは、しっかりレコーディングの準備をし、万全の体調で来ていただくことです。
ライブをやるときは、スタジオでリハーサルを重ね、メンバー間で話し合いをし、本番に臨むはずです。
レコーディングでも同じことです。ギターやベースの音色決めはもちろん、ギターは何本重ねるのか、コーラスはどう乗せるのか、クリック(メトロノーム)に対してジャストの演奏を目指すのか、前ノリなのか後ろノリなのかなど、事前に準備し、決めておけることは山ほどあります。
そういった準備をした上でも、必ずどこかでつまづくのがレコーディングです。
<レコーディングにおけるクリック(メトロノーム)の意味>
クリックに合わせて演奏できるということは、重ね録りをすることにおいては重要なポイントです。
もちろんクリックに合わせた演奏が正解だというわけではありません。
しかしクリックを無視した、不規則で揺れのあるリズムになってしまうと、
後から重ねるプレイヤーがクリックに合わせるべきなのか、録ったパートに合わせるべきなのか分からなくなってしまいます。
そもそも揺れのあるリズムに対して後から正確に重ねることはかなり難しいことです。
そういった意味で、クリックはプレイヤーの共通言語とも言える存在になります。
メンバー全員がクリックに合わせられれば、意図的に曲中でリズムに対するノリを変え、独特のリズムの揺れを表現することが出来ます。
そういったアプローチが出来る中で作り込めるのが重ね録りの強みであり、レコーディングにおけるクリックが為す役割だと思っています。
また、普段とは若干異なる環境で演奏をすることになります。
ヘッドフォンで録っている音をモニターしながらの演奏は初めて、という方もいらっしゃるかと思います。
さらに、メンバーが、そしてエンジニアが自分のプレイの善し悪しを判断するため、これ以上なく注目している状態での演奏となります。
これはライブとはまた違った緊張感です。
長年ライブをしてきて演奏に自信があるという方が、レコーディング当日に自分のプレイを出せないというのは珍しい話ではありません。
と、ここまでプレッシャーのかかるようなことを言ってきてしまいましたが、緊張や不安はあって当たり前です!
何も準備をせず、当日に来て普通に演奏したらすごい作品になっちゃった!ということは天才でない限りあり得ません。
そのためにメンタル的な部分、構成的な部分で準備を重ねて臨むことが必要なのです。
<プリプロ(レコーディングのリハーサル)のススメ>
準備をするにしても、実際やってみないことには何が必要なのか分からないという方には、
細かいところは考えすぎず、まず試しにレコーディングをしてみて、その反省を活かして本番のレコーディングに臨む、という方法をおすすめしています。
要するに「レコーディングのリハーサル」です。そのことを「プリプロ」と呼びます。
初めてのレコーディングをする方にとっては、このプリプロを挟むことが、より円滑に、よりいい作品を作り上げる近道となります。
4.レコーディング当日の流れ
ここではベーシックな4人バンド編成(ドラム・ベース・ギター・ボーカル)を例にして流れを説明します。
<ドラム録り>
①ドラムのセッティング&チューニング(マイクのセッティング)
②マイキング&サウンドチェック→修正があれば、チューニングやマイキングを見直す。
③モニターバランスの調整&リハーサル(ガイドの録音)
④本テイク録り
⑤パンチイン&パンチアウト(必要であれば)
大体このような行程になります。
①は事前に打ち合わせで方向性が決まっていれば、ある程度はエンジニアがやっておきます。
②で実際に録音し、録った音を聞いて問題ないかのチェックをします。
生で鳴っている音と、録った音ではイメージが異なる場合があるので、この段階で納得できる音にします。
③では、ドラムとクリック(メトロノーム)以外に、曲を見失わないようにガイドのベース・ギター・ボーカルを入れたい場合はこの段階で録音しておきます。
④,⑤は録音の進め方を打ち合わせで決めておきます。セクション毎に分けて録る方法や、ベーシックテイク(通しである程度OKなテイク)を録り、気になる部分をパンチイン&パンチアウトで直していく方法などがあります。
<ベース録り>
ベースは基本的にラインとマイクの2系統でレコーディングします。
もしライン1系統のみという場合は、音の被りがなくなるため、ドラムと一緒にレコーディングすることができます。
特筆すべきポイントはドラムに比べると少ないですが、一点だけ。ベースの弦の状態がベストな状態であるかの確認をして下さい。
特にラインでレコーディングした場合は弦の状態が音に直接影響します。
と言って、レコーディング当日に弦を替え、新品の状態で臨めばいいのかというと必ずしもそうではありません。
一般に、新品のベース弦だと音が暴れると言われています。逆に古すぎるとハイ落ち気味なサウンドになります。
つまり、自分が一番いいと思える音を出してくれる弦の状態というものを事前に知っておく必要があるのです。
もし分からなければ、レコーディングの一週間前に弦を変え、ある程度弾きこんだ状態で臨んでいただければ大きな間違いは少ないと思います。
<ギター録り>
ギターはアンプに対して複数のマイクを立てます。
イメージに近いサウンドで録音するため、ドラムと同じように、録音された音を聴きながら音作りをします。
音作りもかなり重要なポイントですが、どの音色を、どこに、何本重ねるのかも同じく重要です。
基本的には重ねれば重ねるほど迫力が出て、良く聴こえるものですが、ライブで演奏するという面との兼ね合いを意識しないといけません。
しかし後から取捨選択が出来るので、思いつく限りのフレーズをとりあえず録るだけ録っておく、というのも一つの手です。
<ボーカル録り>
最後はボーカルのレコーディングです。マイクスタンドにサイドアドレス型のコンデンサーマイクを立てて録音するので、マイクを手で持って歌うことができません。また、マイクとの距離によって音が変わってしまうので、極力体は動かさないようにしなければいけません。そしてもちろんヘッドフォンでモニターしながら歌います。はじめは慣れないかもしれませんが、心配はいらないです。体の構造上一番声が出やすい姿勢で歌うことになりますので、過度な緊張さえなければ問題はないです。
長くなってしまいました。最後まで読んでいただきありがとうございます。
こう読んでいただくと、レコーディングってやっぱり難しいと思ってしまうかもしれませんが、ほとんどの内容は打ち合わせの段階でお話し出来ることです。
なので、まずは一度ご気軽にお問い合わせをしていただければ、誠心誠意対応させていただきます!よろしくお願いします!