超低速でもちゃんと進む
先日、気が付いたんだが、ちゃんと進むな。
何がちゃんと進むかというと、自転車だ。
10数%の坂を登っていたんだが、途中で工事してたんだよ。で、その区間はダート。
クロスライダーならどうって事はないけど、タイヤが20cのF4:13ではダートは危ない。
しょうがないので、超低速で走らざるをえなかったんだが、これが思ったよりちゃんと進む。
07’RECORD CT ウルトラトルク・カーボン・クランクセットは、滑らかでダンシングもしやすい、力の伝わり方というかパワーが推進力に変わる時の感じが良いんだな。
デュラエースも良かったけど、軽い感じはこれの方が良い。
いつもは坂をいかに速く登るかと言うことばかり考えている。とにかく速く登る、それしか考えていない。
軽いギヤで思いっきりブン回して登ってみたり、ダンシングで登ってみたり、いろいろ試行錯誤して、何となく登るコツもつかめてきたかと思っていたが、低速というのは試みたことがなかった。
とにかく速くって事しか頭になかったので、ちょっと目から鱗だ。
今まではスピードが落ちてくると、このまま止まってしまうのではないかと心配になり、無理に速度を維持しようとしていたんだが、実はかなり遅くなっても止まってしまうようなことはないのに気がついた次第だ。
止まってしまうかもと言う速度でも、ちゃんと粘ってくれるんだな。凄いぞ、2007レコード。だてに高いわけではないな。
そんなことで、今日は初めて自転車側からアシストを受けるような感覚を実感した。
たまに雑誌などで自転車が後ろから押してくれるような感覚という話を見かけるが、そんなバカなと思っていた。そんなことがあるわけないと。
でも、今日初めて登りで自転車に助けられる感覚が体感できた。
うーむ、早い話、俺の乗り方に問題があったと言うことか….( ̄□ ̄;;
すまんなぁ、F4:13。本当はもっと能力の高いフレームなのだろう。まだまだ、俺の力量不足でその能力が発揮できていないっぽい。
まぁ、(・∀・)イイや、だんだんわかってきたし。とにかく、F4:13に良いクランクは進むのだ。
ノーマルのFSAのOEMなヤツがダメすぎるのかもしれん。多分、ノーマルのままだったらまだ気がついていないだろう。
大枚はたいた甲斐があったってもんだ。
基本的に気合いで走る俺は、やはりまだ力みが有るみたいで、何か余分な力を使っていたのだろう。
今まで、この感覚に気がつかなかったが、なんと言うか、とにかく速度が落ちても慌てる必要はないって事だ。
ペースを落としているのだから疲れないのは当たり前だけど、ハイペースで飛ばしていれば長いヒルクライムでは疲れてしまい、意図せずペースが落ちてしまう。
疲れて落ちたペースは経験上そう簡単には戻せないのだ。そうなるともはやペース配分なんて状況ではなくなる。
意識的にペースを落し、登りながらでも多少休めるというのは、俺くらいのレベルではかなり重要な事。そう、平地でできることは坂でもできるはずだ。
試しに例の20%の坂でも試してみたが、大丈夫。速度を落としても止まってしまうようなことはない。
確実に進むし、いつもより楽に前に進む。
と、言う事は、この感覚を維持しつつ、速度が上がればきっつい坂で無駄な力を使わずに登れるのではなかろうか。
速度を落とせばタイムは出ないが、疲れない感覚は重要だ。疲れなければその区間は遅くなったとしても少し足を休めることができる。登りながら少し休めれば別の区間で取り戻すこともできる。
要するに、疲れなければそれだけ長い区間でがんばれるわけで、この感覚を維持したまま少しずつ速度を上げていき、最終的には無理矢理出していた時の速度になれば良いのではないかと、そんなことを考えてみた。
タイムのことで頭がいっぱいになり、焦って無理矢理走るのではなく、良い感じで進む走りでその感覚やフォーム、力の入れ具合を身体で覚える。
その状態を維持したまま、パワーをかけていけば、今までとは違う何かが見えてくるかもしれん。
もちろん、見えてこない可能性も十分考えられるが(´▽`A)
身体も軽くなったことだし、歳も歳だから力任せに行くのは止めて、より効率の良い走り方も目指して練習だな。
おっさん度が進み、今よりパワーが落ちてきてもタイムは向上するような走りができるようになれば最高だ。