二年前の写真

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二年前との比較写真
デジカメの写真をいろいろ整理していて、二年前の最も太っていたときの写真を発見したので並べてみた。
インチキ痩身器具やダイエットフードの宣伝もビックリの変わりッぷりである。
この写真を見ると単純に痩せただけではないことが良くわかると思う。


ほぼ20年かけて、筋金入りのデブ(大量セルライトで非常に痩せにくい)になったわけだが、2年でここまで変わることができる。
俺の場合、まず腹が出てきて脂肪なのか筋肉なのか良くわからない状態の物質が腹回りに大量に付いていた。たいていの中年男性ならだれでも付いているあれだ。
女性なら腰からおしり太もも付近にいっぱい付いている。
この最凶の肉=セルライトは、できてしまったら最後、そう簡単には撲滅できない。
かなりの金額を投じて専用の機械で破壊してもしばらく放置していれば元に戻ってしまう。
運動無しでは厳しい食事制限で脂肪の発生を抑えていくしか方法が無く、それはそれでかなり厳しい。
実際に厳しい食事制限も実験してみたが、全然楽しくないし、そんな思いをしてまで痩せなくても良いのではないかと思う。
多少太っているくらいなら、格好が悪いと言うだけで健康的にはそれほど問題無いのだ。
この最凶の肉=セルライトをどうにかするには、とにかく運動をして筋肉と脂肪を分離させ、筋肉の上に脂肪が乗っている状態しないとダメだ。
専用の器具を使えば数ヶ月くで分離するらしいのだが、高額である。縄跳びや腹筋をするだけならタダである。
毎日トレーニングしてもだいたい3ヶ月くらいかかる。うまく行くと今まで適度な堅さであったセルライトは普通の脂肪になる。プヨプヨした状態だ。
ここで間違えてはいけないのは、セルライト満載の年季の入ったデブは少しくらいウォーキングした程度では焼け石に水だと言う事。
ウォーキングが大きな効果を発揮するのは、デブ初心者と年季の入ったデブの筋肉と脂肪が分離してからの話だ。
筋肉に刺激が入って初めて分離するので、年季の入った人はゆるい有酸素運動は遠回りになる。まずは動ける身体作り、そしてセルライト分離、それから脂肪燃焼を考えるべきだ。
セルライトが分離すれば初心者の人の状態とほぼ同じ。この状態になると軽い運動でどんどん脂肪は減っていく。
デブ解消の道は多少時間はかかるがそれほど険しい道ではない。
2年でえらいことになった俺だが、ここまで体型が変わるとデブ仲間であった人たちからは、痩せすぎだとかどこか悪いんではないかとか太っていたときの方が良かったとか、色々なことを言ってくる。
しかし、これは痩せたいけど痩せられない系の人たちの意見だ。ずっと標準体型の人にはそんなことは言われない。
デブはデブな自分を擁護するかのように、デブの方が良いくらいのことを言ってくる。
俺は実際に両方を経験しているわけだが、結論から言うとデブは百害あって一利無しである。
まず、デブは夏、必要以上に暑い。普通の人に比べると保温性能が高いため、余分に暑い。
冬は暖かいという話もあるが実はそうでもない。脂肪には保温効果はあるものの発熱はまったくしない。さらに言えば、必要以上に付いた脂肪(場合によってはセルライト)は血の巡りに関して邪魔なだけだ。したがって、寒いときには寒いと言うか冷える。
これが痩せるとどうなるかというと、夏はじっとしていれば暑くないのだ。快適である。これは間違いない。
問題の冬だが、基本的には変わらない。痩せてからも例年通りパンツ一枚で過ごしている。暖房器具はハロゲンヒーターが一個有るだけだ。
筋肉量が増大したため、多少寒いときは少し動けばいい。数十回腕立て伏せをするとか軽くスクワットをするとか、その程度ですぐに暑くなる。
自転車に乗るようになって有酸素運動量が飛躍的に増えたわけだが、長時間の有酸素運動は毛細血管を強烈に発達させる。
これにより血の巡りは最高に良くなり、ちょっとした運動ですぐに暑くなる。と言うことで冬場もまったく問題なしだ。
ただし、元々暑い夏に身体を動かしたらもう大変、ものスゲー汗が出る。すごい量だ。
しかし、ダラーッとした汗ではなく、粒上に吹き出すアスリートの汗だ。暑いとき運動したら汗が出るのは当たり前、問題無いの。
例えばだ、SEXの時にバカみたいに汗をかいても問題なし、むしろ一生懸命さが伝わって喜ばれたりする。
デブは体重が想定以上にあるため、膝とか腰とか重要な関節に大きな負担がかかる。
実際、俺も腰痛がひどく、疲れがたまるともう歩行困難なくらいの腰痛に悩まされていた。
しかし、痩せてみたら腰痛はまったくでなくなり、調子が良いことこの上ない。半日以上中腰で仕事をしていても問題無いくらい調子が良い。
腰関節を新しいのに取り替えたくらい、もう自分の腰ではないようなそんな感覚だ。
デブのおっさんの9割近くは腰が弱い。がんばりすぎるとたいがい腰に来て、しばらく回復しない。俺もそうだったし、これを読んでいるデブのおっさんはほとんどそうだろう。
しかし、痩せた上に体幹筋肉の大幅増量は本来の腰の能力を取り戻すことができる。2連発ぐらいは余裕、腰の回転スピードは全盛期を上回っているのではないかと思うほどだ。
男に生まれてきた以上、男としての能力は無視できない、おっさんになったからと言って男ではなくなるわけではないのだ。一度しかない人生をデブと言うだけでつまらんものにしてしまうのはあまりにももったいないぞ。
女性は矯正下着や整形でもなんとかなるかごまかせるかもしれない。しかし、男の場合、根本的なパワーがなければ意味がない。根本的な部分にごまかしは通用しないのである。
他にも痩せたらボーズが似合うようになった。この歳でボーズはどうかとも思ったが、意外にも非常に評判が良く、悪く言う人は居ない。
しかも、なぜかボーズは女性にやたらウケが良い。
ただし、ボーズにすると実際の年齢よりも若く見えるようで、39歳だと言っても信じてもらえない事がある。

デブではなくなると、良いことだらけだ。
デブの時の方が良かったことは何一つ無い。