遭難しかけたぞ
先日、何度も凍結、雪、雨等の天候によって阻まれてきた大地野トンネルを通って熊から佐久間に抜けるコースを走ってみた。
とりあえず、この大地野トンネルを越える事だけ考えていたため、その後はまぁ適当に走って帰るつもりだったのだが、さすがは3月になっても積雪注意な場所だけあって夜間の走行は真夏でもかなり困難、どうも下り部分で道を間違え(下りは間違えやすいんだよねー)もうちょっとで遭難するところであった。
阿多古川沿いに20km程度登って横山方面への分岐を曲がらずに直進、ここから大地野トンネルまで距離は5km弱だが、かなりの勾配できつい。
これを越えたら休憩しようかと思って、くんま水車の里の自販機に寄らなかったのが今回の大きな間違いだった。
実はこの先、自販機はおろか民家もほとんど無く、街灯なんて気の利いた物も皆無、さらには道を間違えたせいで延々と山の中を走る事になり、無補給ほぼ無休憩を強いられる事になる。
どこをどう走ったかは、鹿島からR9とR390の分岐あたりまで、まったく同じコースを車で走った人が写真で説明しているページを見つけたので参考にしてくれ。
このページの「その11」にある東栄町と鳳来、新城の分岐でこの人は東栄町に向かい、俺は鳳来、新城方面に向かったわけ。
鳳来方面と言っても実際はその手前で渋川方面へ南下して引佐を経由して浜北に出て帰ってくるつもりだったんだ。でも、どこかで道を間違えた。
行けども行けども街灯もなく民家もなく道路案内板もなく、ただひたすら曲がりくねった険しい山道で、もはやどこを走っているのか、どちらの方向を向いているのかさえわからなくなり、とりあえず停止してmio168で場所を確認してみることにしたんだ。
うーむ、道がない…..GPSの地図には載っていない道にいるようだ。しかも、すでに静岡県ではなく愛知県に居る。ヽ( ´ー`)ノ
とりあえず、方角とだいたいの自位置はわかったが進みたい方向には道が無く、概ね西へ向かっているこの道を進むしかない。
くんまを過ぎて、ここまで一台の車とも遭遇せず、月の出ていない夜の山の中はもの凄く暗い….
GPS確認中にバッテリーの消費を少しでも抑えるためにライトを消したら、どっちが地面でどっちが空なのかわからないくらいの暗さ。平衡感覚を失うほどの宇宙空間をイメージできるほどの暗さ。
すでに水もなくなり、この時はさすがの俺もちょっとヤバイと感じたぞ。こんな所で脱水したらおしまいだ。
相変わらずの連続アップダウン、体力の消耗を抑えるために登りはインナーローで確実に進んで何とか自販機のあるところまで到達するしかないというトレーニングと言うよりアドベンチャーな事になってしまった。
どのくらい走ったのかよくわからんがある分岐点で、ついにもの凄く小さな案内板(杭に小さな板が張り付けてあるだけだ)を発見、しかし、これがまたかなり傾いており、本当にそれであっているのかどうかかなり不安。
それでも一応浜松の文字があるのでそちらへ向かう。
どうも現在地は市としては新城市で三河大野に近いところのようだ。長篠まで直線距離で数km程度しか離れていない。えらい遠くまで来てしまっているなw
この後どうにか渋川、引佐方面への案内を発見し、またもやとんでもない山の中を抜け、やっとの思いで渋川に到着、久しぶりに見る文明に安堵し、自販機で水を買ってなんとか遭難は間逃れた。
渋川から引佐を抜け浜北までの道のりもやや下りが多いとは言え、登りも結構あってかなり厳しかったが、遭難の危機を乗り越えた俺にとってはどうって事はない。ほとんど脚が残っておらず、パワフルな走りはできなくなってはいたが精神的には余裕を持って走れたぞ。
平地がありがたいと感じたのは初めてだな。
トータル走行距離110kmで山間部が約80km、そのうち迷走区間が20km弱くらいか。
思ったより走っていないのがちと意外(過去最高の疲労具合)
平均速度が約20km/hと言う非常に激しいコースだった。もう、しばらく山の中は走りたくないぞ。