宇宙戦艦ヤマト

コメントする場合は投稿タイトルをクリックして単独記事表示の一番下からな

先月、CATVのテレビの契約をし、回線も一番速い120Mbpsのに変更した。高速回線はすこぶる快調である。
で、映画やらドラマやら録画し放題の見放題になっているわけだが、GWと言う事もあり宇宙戦艦ヤマトの劇場版が何本か放送されており、懐かしくてこれを見ちゃったわけだ。
宇宙戦艦ヤマトと言えば我々の世代には強烈なインパクトのあるアニメであり、おそらく今の40代男で知らない人はほとんど居ないだろう。全員が主題歌を歌えるはずだ。
番組終了時の人類滅亡まであと362日…はあまりにもセンセーショナルで、これがカウントダウンされていく手法は当時小学生だった俺たちには尋常ではないインパクトがあった。
それほどまでに興奮して見ていた宇宙戦艦ヤマトであるが、最初の劇場版(連続でTV放送された物の編集版?)を今見ると、なかなかとんでもない設定になっているのが良くわかる。
細かい時代背景や設定が多少おかしな事になっているのはこの手の未来物では当たり前のことなので大目に見るのは当然なんだが、未来とは関係ない現代でも通用する設定というか価値観というか、相当凄いことになっているのに驚かされる。


人類がはじめて作ったエンジンを載せた宇宙戦艦でいきなり銀河系外まで出かけていくのは空想物なので良しとしよう。
細かい所は寛大な心が必要だ。そんなもんスタートレックだって多少おかしなところはある。
ヤマトが無敵なのもいい。そうじゃなきゃ人類滅亡だからな。そう言う設定なのだ。
しかし、いくら無敵でもぶっ壊れた物はそう簡単には直らないはずである。
img_929284_27588544_0.jpeg
ドメル艦(ドメラーズ2世と言うらしい)が艦底に張り付いて自爆した時はヤマトの艦底部が見事に吹っ飛び、この状態で航行が可能なのかと言うぐらいボロボロにぶっ壊れていたし、ガミラス星の海に着水し第三艦橋が溶け落ちて、さらに集中攻撃をくらいもはや原形をとどめないぐらいぶっ壊れて、再生自体も困難であろう状態になったにもかかわらず、次の場面では一瞬にしてピッカピカの完全状態に戻るヤマトは自己再生能力でもあるのかと思う凄さだ。
しかも、このガミラス星での戦闘時、艦長は普通にベットで寝ている…恐るべし沖田艦長。
この裏には諸々の事情により放送されなかった真田さんの昼夜を徹しての作業があったかもしれない、アナライザーが信じがたい能力を発揮して修復したのかもしれないなんて美談的なことを考えたりしながらも、
激しい戦闘で大量の戦死者を出しながら人員の補充のできない宇宙空間で名前もない木端クルー達が極限状態の重労働を休憩も与えられず命がけで行っていたかもしれない、そんな中、古代と雪はできちゃったりしてるなんて事も考えてしまう大人になった俺は、もう宇宙戦艦ヤマトを見る資格はないのかもしれんな。
そして、宇宙戦艦ヤマトには欠かすことのできない登場人物としてデスラー総統。
地球を上回る科学技術力を持ち、少なくとも宇宙の事に関しても地球人よりもずっと知っており、ヤマト一隻しか船をもっていない地球に対してとんでもない数の艦艇を保有する宇宙艦隊も組織されている。しかもこの艦隊は様々な方面で戦闘を行っており、実戦経験豊富な精鋭揃いである。
そのガミラス帝国軍の最高司令官であり帝国の国家元首でもあるデスラー総統。
ちょっと下品だと言うだけで部下を葬る恐怖独裁政治を普通に行う恐ろしい面をもつが、意外にも男気があったりなんかして実際ファンからの人気も高く、劇場版最終章ではとんでもなくカッコ良い所も見せている。
しかしである。その実態は寒気すらするほどの何をやってもダメな能無し指導者なのだ。
自らの星の命運がかかっている戦いで、一隻の途中補給すら行えない戦艦を相手に、しかもその戦艦は撤退することは許されず進行ルートもはっきりとわかっている上に、迎え撃つと言う圧倒的に有利な状況であるにもかかわらず、たったの数ヶ月で大艦隊は全滅、帝国自体も崩壊するという、およそ信じがたいような歴史的大惨劇を招いた指導者である。
c0015444_16372929.jpgさらに自らの攻撃により母星であるガミラス星にとどめを刺し、敵国の男に取られた惚れた女を助け出そうとするがどうにもならず、流浪の民として宇宙を放浪することになる。
これが全てデスラー総統の独断で、時には部下の制止も無視して行われており、総統一人の責任である。
それでもデスラーは余裕綽々、相変わらずのナルシスト全開でガミラス帝国を愛し続けている。
このクーデターか暴動でも起きて不思議はない状況でもガミラスの人々はデスラーを不信任するわけでもなく絶対君主として崇めている。
ガミラス星の人々はおそらくドMに違いない
俺はそんな哀愁すら漂うナルシスバカ総統のデスラーが好きだ。


tencho posted this in てんちょーのいろいろ on .


Warning: get_comment(): Argument #1 ($comment) must be passed by reference, value given in /home/xs036053/sonicsystem.co.jp/public_html/tencho/wp-includes/class-wp-comment-query.php on line 484

Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です