加速はすごいが坂は疲れるぜ! DOGMA60.1 インプレ

コメントする場合は投稿タイトルをクリックして単独記事表示の一番下からな

DOGMA60.1が納車されたぞ。
白いのがオシャレでちょっと俺っぽくない気もするが、カッコいいのでよしとする。
納車されたとたん雨続きでな、やっとある程度走れたよ。
F4:13を買った時はロードの事なんてまったく何も知らず、乗り方さえ良くわかってなかったので特に何も書くことがなかったわけだが、今回はそれなりにわかる範囲で軽くインプレしてみるな。
60tカーボンだからとか、左右非対称だからとかそういうことはわかんないので、感じたままな。
どっちも乗っちまえばわからん事だ。


現在、ピナレロで最も軽いフレームなのであたりまえだがF4:13よりもだいぶ軽い。ハンドルがRam2になったせいか、とにかく前が軽い。軽すぎてちょっと気持ち悪いくらいだ。
夜間走行用の装備をマウントしてもまだ軽く感じる。サドルを変えたときに若干前が重いかと感じたが、若干じゃぁなかったみたいだ。
他の部分の重さを考えると前はこの位がバランスいいのかもしれない。
ライト類はハンドル形状が特殊なのでハンドルに付属のRAMチェックポイントに固定してみたが、これは元々そんなに耐荷重はないはずなのでそのうち折れるかもしれん。今のところ大丈夫っぽいがかなりしなって揺れているのでいつまで持つか…
折れちゃったらなんか自作するしかないかな。
(こんなものが8000円以上するんだな、チネリ恐るべし)
夜間走行しない人には関係ない話だが夜間走行しかしない俺の場合、丸形状じゃないハンドルはライト類のマウントがけっこう困る。

で、その走りなんだが、非常にダイレクトで反応が良く、加速感は強烈だ。一気に加速するその爽快感は人力最速の乗り物にふさわしい。
F4:13も加速は良かったが、DOGMA60.1はさらに強力で、どの速度域からでも(と言っても俺の走れる範囲内だがなw)もっと踏めとばかりに猛烈に加速する。
このどこまでも踏めそうな感覚が今のところ問題なんだがw

基本的にはかなり固いフレームで最近流行のたわんで進むのとは違うダイレクトでわかりやすい加速感だな。たわみ系フレームも乗ってみたことはあるが、俺は「柔らかいのになぜか進む」たわみ系より、このわかりやすい加速感の方が好きだ。
長くそこそこ下っている坂でスピードを上げてみると、これが限界がないかのようにどこまでも加速してしまう。
なんと表現して良いのかわからんが、もうこの辺でイイって所がない感じか? どこまでも上がっていきそうな速度に恐怖感さえ感じるほどだ。
ただし、調子こいてこの加速感を堪能していると非常に疲れるぞ。
早い話、おれ程度ではとても使い切れない性能って事だ。

本来はトッププロが乗るヤツだ、素人のおっさんが乗れば当たり前である。プロだって本気で踏むのはアタックやゴール前など勝負所だけだしな。
普段は回して進むのが正解だろう。そうじゃないと脚が無くなって、DOGMA60.1の加速能力は不発に終わってしまう。
F4:13はとにかく回してないと高速維持しにくいので、いままでも自然と高回転で走っていて、平常時のケイデンスは余裕で100を越える。普段はそのように走れば特に問題はないかと思う。
平地の巡航に関してはとても楽で、少々ケイデンスを落しても失速感は無く、同じホイールとは思えないくらい良く進む。

意外だったのは、強力な剛性を感じるにもかかわらず、低速域で乗り心地がよいこと。
ただ硬いだけでなく高級車らしいチューニングと言う事なのかな?
フワフワした感じはまったく無いが、車で言うなら高級ショックに変えたような感じで、不快な突き上げやガタガタと音とショックを伴って舗装のつなぎ目などを通過する感じじゃないんだよね。
F4:13は25km/h位までは苦痛を伴う程でとても快適とは言えなかったが、DOGMA60.1は20km/h台前半でもF4:13よりずっと快適だ。どこがどのように吸収しているのかわからんが優しい感じが少し不思議な感覚である。
ハンドルの振動吸収がかなり良いはずなので、そのせいも有ると思うが、それにしてもこのトッププロ用のフレームがノロノロと20km/h程度で走って何ともないって凄いな。
とりあえず硬いのは間違い無いが、振動吸収性能はDOGMA60.1の方がだいぶ良いようだ。これは市街地を流したりしている時は非常に助かる。

低速では固すぎる感があるF4:13も30km/h程度からかなり快適になるんだが、この速度域になるとDOGMA60.1は低速での優しい感じからレーシングフレームの剛性感を感じるようになる。いつでも行けますよ的な手応えというか脚応えというかプラシーボ効果も多少有るとは思うが、実際にここから踏み込むと今までにない猛烈な加速感、ちょっと病み付きになるほどの反応の良さを感じる。
高速での直進安定性はF4:13の方が若干良いような気がするが、走行音はF4:13よりずっと静かで高速巡航時は高級車であることを実感する。
高速維持(と言っても俺の脚では35km/hくらいまでだが)はDOGMA60.1の方がかなり楽で、少しギアを掛けてケイデンスを90前半あたりまで落して速度を維持するのがとてもラクチン。F4:13はこの速度域を維持する場合、ギアは変えずにケイデンス105ぐらいまであげちゃう方が楽だったりする。
ここまで巡航性能が良いとDOGMA60.1にディープリムのカーボンホイールを履いて走ってみたい気がする。
F4:13ではここから加速するとなるとギアチェンジして踏む事になるが、DOGMA60.1はここからケイデンス110くらいまでそのまま加速状態、もし相手が居たらその差は歴然と言う事になるだろう。
夜中に一人で走ってるんで相手は居ないけどなw

Look Keo Carbon Bladeで脚がレコードクランクにつながった様になったのが、さらにフレームも含めて一体化し、なんと言うか緩さのない研ぎ澄まされたような感覚は非常に気持ちがイイ。
40km/hを越えてもあたりまえのようにまだまだ加速するんだが、残念ながらそう長くはエンジンの方が続かない….
一番の問題はエンジンである俺か(´▽`A)

登りに関しては平地のように絶賛というわけにはいかず、おそらく(あたりまえという話しもある)今の俺にはオーバースペックなんだろうねぇ。
早くこのフレームに慣れて走りのコツをつかまないといけないと感じたよ。
F4:13はけっこう固いフレームなんだが、それでも少しはたわむというかダンシングで踏み込むことでフレームに力を加えた感があったのだが、DOGMA60.1は固く、踏めている気がしない。
DOGMA60.1のフレームは俺が踏んだぐらいではびくともせず、まるで地面を踏んでいるかの如く。鬼のような剛性感だ。
とりあえず、今のところフレームに完全に負けている (´Д`;)
ダンシングでの振りと体重移動のタイミングがF4:13とは違うようで、どうもしっくり来ないんだな。タイミングが合わず、油断すると掛けた体重が下ではなく前の方に行ってしまう。
進むことは進むし、実際に速度も速いんだがこの状態で無理やり踏んでいるととても疲れる。この高級機材の恩恵に与るにはもっと精進が必要なようだ。
いろいろな坂をいろいろな方法で登って感覚をつかむしかないな。

これは初めてF4:13で坂を登った時、重さが2倍ほどもあるクロスライダーの方が楽なのではないかと思った時の感覚(ロードってこんなに疲れる乗り物なのかと思ったな)に近い。
この時の疲れちゃうダンシングに関しては練習で克服し、もうクロスで坂を登るのは嫌だと思うぐらいになったので、DOGMA60.1で走り込んで軽快にダンシングできるようにするしかないな。
シッティングは踏めば速いがそれじゃやっぱり疲れるので、シッティングも要研究だ。乗りこなすには時間がかかるかもしれんが、まぁ、それはそれで楽しいので良しとする。
ちなみに、低ギアでのブン回し登りに関してはF4:13とそんなにかわんないかな? どっちも最も速く、最も疲れる登り方になる。
なお、緩めの坂ではDOGMA60.1はそこが平地であるかのようにやたら進んで気持ちいい。
この状態に近い感覚で急斜面も登れるように練習するしかないな。

まとめるとこんな感じだ。
DOGMA60.1は軽くて剛性が高く、非常に反応がイイ。わかっちゃいるが止められないフルパワー加速だ。
全体重をかけるように思いっきり踏んでも俺の脚ではDOGMA60.1に鞭が入らない(今のところだぞ)、とにかく固い。
しかし、不思議なことに乗り心地はイイ。路面からの振動はあまり伝えないくせに、脚からのパワー入力は思いっきり伝わると言う事か。
比較したF4:13は、開発時期と値段を考えるとかなり良くできていると思う。高速巡航維持と低速での乗り心地はDOGMA60.1に差を付けられているが加速フィールは近く(DOGMA60.1の方が良いが)、直進安定性はむしろ上だ。
30km/hで巡航するならF4:13の方が気持ちいいかもしれん。

フレーム、Fフォーク、シートポスト、ハンドル以外のパーツが同じなので、比較に関してはけっこう正確だと思う。
と言う事で、とりあえず練習するしかない。


tencho posted this in アスリートへの道 on .

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です