ドロップの下ハンドル
ロードバイクは当たり前だがドロップハンドルである。このドロップハンドルはかなりよく考えられていて、見た目以上にいろいろなポジションが取れて長距離を速く走るのに便利にできている。MTBやクロスバイクのふらっとハンドルとはぜんぜん違う物だ。
しかし、はじめてドロップに乗ると下ハンドルというのはなかなかなじめず、俺も今まであまり使用していなかったわけだ。
ロードバイクに乗り始めて約半年、だいぶ身体もそれ仕様になってきて100kmもかなり余裕を持って走る事ができるようになった。先週あたりから下ハンを積極的に持つようにして、(・∀・)イイ感じで走れる姿勢や力の入れ所や抜き所を探っていたが、今日何とかその極意のようなものがわかったような気がする。
今まで、どうやってもブラケットを握った方が楽で速く走る事ができると思っていたが、これは大きな間違いだった。どうも腕というか上半身の使い方が良くなかったみたいで、いろいろ試しているうちにこれだという感じをついに掴む事ができたのだ。誰かに教えてもらうわけでもなく一人で孤独に走っているので、たいした事ではなくてもモノにするのに時間がかかる。頭では無く身体が反応するようになるまでひたすら反復練習を繰り返し、自然にできるようになるまでがんばるしかない。トレーニング方法や補給方法、そんなような事は科学的かつ合理的な方法を取り入れられるのだが、フォームに関しては理屈でわかっても実際にやって憶えるしかない。野球の選手が素振りを繰り返したり投げ込んでフォームを固めたりするのと同じだな。これは大概のスポーツで行われている方法なので仕方ないのだ。地味に行くしかない。
で、下ハンなんだが、股関節の柔軟性がプロ並みの俺はかなりの前傾姿勢でも窮屈ではなく、空気抵抗が減ってむしろ楽になるしペダルも踏める。しかし、今まではこの踏める感じがパワーロスになっていたようだ。手首をうまく使い上半身の力も使う事でペダリングがスムースになる。ハンドルを引きつける感じが心地よく感じるくらいだ。上半身は自転車と関係なく筋トレしてたりするので自転車乗りとしてはかなりパワフルなはずだ。これが推進力に変わる感じは別のステージへと進んだような気さえする。登りにも活用できそうだ。これはもう明日からもじゃんじゃん練習するしかない。
結果、今日初めてメーターのAVE.が30km/hを越えた。走行距離は35kmなのでまだまだ短いが、走り終わった感じはいつもと変わらないので疲労度もいつもと変わらないだろう。まだ余力十分である。
目標のひとつ「2時間で70kmを走りきる」が現実味をおびてきた。それほど下ハンは威力があるのだ。半年もかかって、ようやくロードバイクというものが少しわかってきた気がする。
関係ないが、サウジアラビアとチュニジアは良い試合してるなぁ。数少ない、本当に数少ないチャンスでちゃんと決めてくる。非常にサッカーらしい。前を向いてもシュートをしない日本のFWとはえらい違いだ。